年金の支払いや受け取りについて教育されず当たり前のように支払ってますが、どんな仕組みなのでしょうか?
1ヶ月でも早めに理解しとくとお得な事もあるので最後までチェックしてみましょう。
年金とは?
日本の年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する国民年金(基礎年金)と、会社員と公務員の方が加入する厚生年金保険の2階建て構造です。
会社員・公務員の方は、この2つの年金制度に加入します。
より詳しく個別の相談をしたい場合は、各地域の年金事務所までお問い合わせください。
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年金はいくら支払ってる?
令和5年度(令和5年4月~令和6年3月まで)は月額16,520円です。
国民年金の保険料は、毎年度見直しが行われます。
厚生年金は現在、保険料率はすべての人について18.3%です。 厚生年金の保険料は労使折半負担、つまり加入者本人と会社が半分ずつ負担します。
例えば標準報酬月額が25万円だとすると、その18.3%は45,750円ですが、本人の月給から天引きされるのはこの半分の22,875円です。
支払った年金の記録などは、基礎年金番号で日本年金機構が管理してます。
年金制度に加入する方は、これまでの年金手帳に代わり「基礎年金番号通知書」が発行されます。
※2022年4月に廃止になりましたが既に年金手帳をお持ちの方には「基礎年金番号通知書」は発行されませんので、引き続き年金手帳を保管してください。
本当にもらえる?
●いくらもらえる?
年金の受給年齢は、原則65歳からです。
また年金の平均受給額はこのようになります。
・国民年金のみ:約5万6,000円/月
・国民年金+厚生年金:約14万4,000円/月
国民年金は保険料の納付月数で決まるため、20歳〜60歳までの40年間しっかり保険料を納めた場合、約6万5,000円を受け取ることができます。
厚生年金は保険料の納付月数と収入によって決まるので、収入が高いほど受給額も多くなります。
男女差があり、男性の平均受給月額は約16万5,000円、女性は約10万3,000円です。
●将来の年金制度
現在は年代によって厚生年金の平均受給額が変わってます。
これは法律の改正が影響してます。
これにより今後も若い方ほどもらえる年金額が減っていく可能性があります。
そして日本はまだまだ高齢化の進行が予想されます。
そのため平均受給額は今後も少しずつ下がっていく可能性があると考えておくと良いでしょう。
お得な受給方法2選
●何歳からもらうのが良い?
年金には『繰下げ受給』という制度があります。
65歳から受給することができる老齢基礎年金を、最長70歳まで遅らせる事により、年金受給額を増やす事が出来るという制度です。
その増額率は大きく、1年で8.4%、5年繰下げると42%も受給額が増えます。
これは82歳以上は長生きして年金を受け取り続けた場合に、受給額が増えてお得になる仕組みです。
●付加年金の納付
国民年金のみ支払ってる人と任意で加入したい人は、定額保険料に付加保険料を上乗せして納める事で、受給する年金額を増やす事が出来ます。
付加保険料は400円/月で、市役所および町村役場、または年金事務所の窓口で申し込みます。
付加保険料を納付すると、将来の老齢基礎年金に年額で付加年金(200円×付加保険料納付済月数)が上乗せされます。
これは年金を2年間受給する事で元が取れるお得な制度です。
「年金」についてよくある質問
ここまで年金について紹介しました。ここでは「年金制度」についてよくある質問に、校長がお答えします。
●支払わない場合は?
国民年金保険料の未納がある人は将来受け取れる年金が減るか、もしくは受け取れなくなる場合があります。
支払えない場合は、年金事務所で相談して減免控除の手続きをしましょう。
●年金でより良い暮らしをするには?
年金を月20万円受け取る為には、会社員と公務員の場合だと年収約732万円も必要になります。
ただ日本の会社員の平均年収で約400万円前後で納付した場合、約14万円しか受け取る事ができません。
そしてそれすら今の20,30代は受け取れるか分からないので、今のうちに年金以外の預金や資産運用をしておくのがオススメです。
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