安藤広大さん著者の「とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法」について解説していきます。
2023年に最も注目されたビジネス書としても有名な本なので
これを見て読みたくなった方は是非お手に取って読んでみてください。
安藤広大さん
そもそも大ヒットシリーズのビジネス本を書いてる安藤さんとはどんな人なのか簡単に知ってもらいましょう。
早稲田大学卒業後、NTTドコモ入社。
2006年にジェイコムホールディングス入社。
ジェイコムでは取締役営業副本部長などを歴任。
2015年に株式会社識学を設立。
業績アップの成果が口コミなどで広がり、コンサルティング実績は3,500社超に。
識学を世界に広めるのを目的に書籍を何冊も書かれてます。
代表作3選
①数値化の鬼
「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
②リーダーの仮面
「いちプレイヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法
③とにかく仕組み化
人の上に立ち続けるための思考法
とにかく仕組み化
「あなたがいないと困る」この言葉は、麻薬だ。
最初の文章から自分は心をグサっと刺された気持ちになりました。
仕組み化の本質を知り、大きな仕事を成し遂げらえる様になるのがワクワクしました。
これ以降は、仕組み化の本質と思考法について書きますが、
この本における注意点を自分から事前に伝えておきます。
それは、『上に立ちたい人や上の立場の人向け』と言うことです。
現状に満足してない部下的な立ち位置の人は、上記で紹介した代表作を①から順番に読んでもらうのがオススメです。
それではとにかく仕組み化を簡単に解説していきます。
替えの利かない人になる
最初の一文にもある通り、「あなたがいないと困る」は一見嬉しい褒め言葉に捉えられますが、
自分がいないと回らない組織を作っていると言うことになります。
仕組み化の反対は、『属人化』です。
属人化とは、その人にしかできない業務が存在してること。
人間は誰しも「替えが利くのではなく、自分がいなくなったら困ってほしい」「個として認めてもらいたい」と言う価値観があります。
これを組織では捨てて、『歯車になること』の重要性を認識することが大事と言います。
そうすることで、どこへ行っても活躍できる様になると。
歯車として替えの利く人になる事こそが、社会人としての成功である。
あるいは、そういう部下を育てることが、リーダーや上司の成功である。
更に、そんな組織を作り上げることが、社長や経営者の成功であるとも言えます。
属人化になる誘惑から逃れて、正しい仕組み化をする必要があります。
ルールを決める
部下に対して「もっと頑張れ」と思うことは間違いであり、それは組織の定めるルールをまず疑うべきである。
ルールがあり、他社からの承認があるから、人は動くのです。
ルールでは、下記の4つを必ず守ようにしましょう。
❶締切を設定する
❷その人だけ、ここだけのルールを作らない
❸何をすれば良いのか明確に引き継ぐ
❹新しいルールは、成長したい人の為のみ作る
責任を持って権限を与える
ルール❷でもある通り、その人だけのルールを認めてはいけません。
正しい線引きをして自分が最終決定した事を責任持って主張するのが上に立つ人間の役目です。
例えルールを変更する時でも、「自分が決定した」とハッキリ線引きする必要があります。
またその責任や権限を部下に引き継ぐときは、「どこまでその権限を持たせるのか」「何をして良いのか」も責任持って引き継がなければなりません。
本当の危機感を与える
上司として本質的な『怖い人』になりましょう。
悪い例:パワハラしてくる、いつもイライラしてる、長時間の説教をする
これは上司として最悪なケースです。
良い例:仕事で求められる基準が高い、的確なフィードバックがされる、距離を保ち自分で考えさせる
など理不尽な部分がなく、仕事における厳しさを見せる人になりましょう。
その上で的確な指導をすると、「このまま成長しないと、会社での居場所がなくなる」などという危機感をもつようになります。
結果を出してないのに何故か評価されると言う、ゆるいブラック企業をつくらず、
「少し高めの目標を常に設定する」と言う、成長の為の負荷をかけてあげましょう。
平等な比較をして結果を作る
人は常に比較し、比較されるものです。
組織でも“平等な“比較をすることは重要であり、
頑張った人は評価をされ残り続ける、
評価されなかった人は「負けたことを正しく認識し、危機感が芽生え、次こそは頑張ろう」
という仕組みを作ることが大事である。
とにかく上に立つ人間はエコひいきの無い平等な評価をする必要があり、
マイナスの評価でも受け入れられる仕組みを作らなければ、
責任感の無い属人化が生まれてしまいます。
企業理念を掲げる
そもそも自分の会社の企業理念を言えますか?
自分の会社の商品やサービスをバカにせず、会社が「何を実現しようとしてるのか」を認識する必要があります。
そして経営者や上司の全ての判断軸は、「企業理念に近づくことをする」と言う一貫性をもつ必要があります。
利益が作れれば、売り上げが上がれば、と言う組織ではなく
企業理念という軸に共感できる会社で働くことを望みます。
ここに居続けたいと思わせる
新しい仕事を、個人ではなく組織で成し遂げられるかを考える。
会社時代が社会から認められることで、その一員の社員も評価され目標に向けた仕事をすることで
組織の一員であることを誇りに感じ、「辞める理由」がなくなります。
同じ仲間と何かを成し遂げることにより『帰属意識』が芽生え、
組織で働く醍醐味を感じられるような人になりましょう。
属人化を潰し、仕組み化をする。
そんな働き方をしていきましょう。
校長の感想
今まで勤めてきた会社や、自分で作ってる組織において
自分が如何に“属人化”で組織を作ってきたかグサグサ感じてました。
仕組み化する事は難しくないが、上に立つ人間次第でこの二極化はハッキリすると思います。
正し会社とより良い社会を作るためにも『とにかく仕組み化』は重要であり
まだ本を読んで無い人は是非手に取ってみて欲しいと思います。
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